大阪市立大学工学部建築学科

2005年度 設計演習 「展示を科学する」中間講評

6/14(火曜日)に岡崎乾二郎先生を招き、設計演習「展示を科学する」第一課題の講評を行いました。


 

岡崎先生、中谷先生に講評を受ける学生。(左・右)

□第一課題の講評 天王寺の町歩きをした際に、学生たちがそれぞれの主観で発見してきた物ー好きな物・かっこいいと思う物ーを発表しました。講評会では、それらをいかにして他人と共有し、客観的な展示物とするかが大きな焦点となりました。


 講評中も岡崎先生の話は様々な方向へ展開する。(左) 
講評後にレクチャーを行う岡崎先生、中谷先生。(右)

□岡崎先生による
 レクチャー
・「美術及び美術館とは何か」
・「本来、公共性とはどのようにして生まれるのか」
というテーマについて、様々な実例をもとにレクチャーをしていただきました。それを受けて学生たちが書いた感想を以下に抜粋します。

今日は、僕にとって非常にいい経験になりました。先生の話す内容についていこうと必死でした。講義を聞くのにこんなにも一生懸命になったのは久しぶりです。しかし、理解できたことはというと、ちょっこしです。(学生K)

課題の話は別として、岡崎先生は今まで僕が出会ってきた人のなかで、最も直感的にすごいと思う人だった。(学生K)

岡崎先生の話を聞いていると、難しすぎて話についていけず話がとびとびになって理解が難しかったです。でもとにかく、妹島さんの21世紀美術館はダメなことはわかりました。・・・その美術館は単層かつ平面的で、美に行くまでの道のりがないっていうことでしたよね。その道のりを取り除くことは簡単だけど、それはせずに道のりを作り出さなければいけないんでしたよね。(学生M)

□次回への課題

学生たちの収集してきた物のほとんどが、まだ展示物足りえていないー客観化されていないー状況にあったので、今回の講評をふまえて再度取り組み直すことになりました。第二課題では、自ら発見してきたものが、展示物なのか、空間なのか、それとも機能なのかを明らかにし、それに合わせたそれ以外の要素を加えていきます。それが最終的に「展示の科学」になるという訳です。

□第二課題講評会

第二課題の講評会は、今回の第一課題と同様に岡崎乾二郎先生を迎えて行います。学生の感想からもわかる通り、これまで大阪という地ではなかなか出会う機会のなかった、とても奥深い本物の講評・レクチャーを体験することが出来ます。友人・知人の方をお誘い合わせのうえ、どなたでもご来場下さい。

□日時・場所 日時:7/12(火曜日)午後
場所:
大阪市立大学学術情報総合センター5F
(詳細は決まり次第アップします。)