『築山山水伝』(ちくやまさんすいでん)

図版:役石の配置

<概要>


『築山山水伝』(著者:不明 成立年代:不明)

本書の本当の名前は「一名相阿弥築山山水伝」と言われている。このことは『築山山水伝』の上巻に『相阿弥築山山水伝』を含んでいるので、そう呼ばれてもおかしくないであろう。しかし、このメ相阿弥モという名前を付けられているが、これは書物を価値づけるために名を冠しただけであると考えられる。この書に相阿弥が関与しているとは思われない。『築山山水伝』の下巻には数奇屋の事などが書かれている。内容や本文構成については『嵯峨流庭古法秘伝之書』を参考として作られた事がはっきりとわかるほど、酷似している部分が多い。その書かれ方は『嵯峨流庭古法秘伝之書』と同様に一で始まる箇条書きを主として書かれているが、『築山山水伝』は目次(目録)の無い箇条書きではなく所々に目次が付けられている。全体では『嵯峨流庭古法秘伝之書』よりも、さらに箇条(項目)の数が少ないということもこの『築山山水伝』の特徴と言える。

<データ>

『築山山水伝』原文データ (Microsoft Word 形式)

『築山山水伝』現代訳データ (Microsoft Word形式)

*口語訳について

口語訳は精訳ではありません。あくまで原文を読む助けとなるために作成しました。
また、意味が不明・現代訳に変換出来なかったものは誤解を避けるため下線を記しておきました。
あらかじめお断りさせていただく事をご了承下さい。


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