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p75
・{カラ}博風之反規術
千鳥破風ハ上増アリ 腰ニテ反リ強クスルナリ 先ツ上ノ増ヲ定テ朱引ノコトクシテ長サヲ三ツニ割リ下ノ一ト分ノ所ニテ反ラス可キホトノ所ニ當リヲ付ケ飛朱ノコト 斜ヲ引合スル所ニ規心ヲ立テ上下ノ角ニ當テ反ヲ懸ル 仕様何レニテモ同事也

<解説>タイトルからすると、この術は唐破風の反りを決める術としているが、実際は千鳥破風の反りを決める術のようである。まず、千鳥破風は上部に反り増しがあり、途中(=腰)で反りが強くなることが述べられている。方法は、まず上部の増しを決めて、延棒形の四角形を作り、破風長さの下から1/3のところで反らせるアタリをつける(四角形を腰で折る)。そこから上端・下端それぞれ、折れた二辺の垂直二等分線を引き、それぞれの交点を中心として円弧を描く。下図はこの手順をなぞったものである。

p76
・軒之反或鳥居笠木等之反物規術
桁ノ真ヨリ軒ノ出ヲ五ツニ割リ一ト分ヲ陸ニシテ四分ノ間ヲ斜ニ引キ各二ツニ割如面引出シ合フ所ヲ規心トシテ桁ノ真ヨリ軒ノ端マテ反りヲ掛也

<解説>この術は軒の反りや鳥居の笠木など反りものの形の決め方である。まず桁の中心から軒先までを五等分する。そして、桁から1/5だけ水平とし、残りの4/5から反りの分だけ斜辺を引く。その1/5の水平の線と、斜辺それぞれから垂直二等分線を引き、その交点を中心として弧を描き反りを決める。