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p79
・勾配違宇立高ヲ知矩術
如假地ノ間柱真三丈一方二寸配一方四寸配ノ時ハ規ヲ何程モ開キ一尺ト為定 其規ノ一尺ヲ以地ノ間ノ間寸ヲ定 一方十二量一丈二尺トス一方六ツ量テ六尺トス 如圖引違ヲ引渡シ規ノ一尺ヲ以宇立ノ所ヲ量ハ四尺ト成則曲尺ノ四尺ニ當ル也 但シ地間ノ三丈ハ何寸ニテモ好ノ寸法ニシテ圖ヲ引也 又日地間ノ寸法ニハ不均シテ長短何ホトニモ図ヲ引ナリ 是ハ曲尺ノ寸法ヲ不用シテ規ヲ以設タル寸法ヲ以曲尺ニ合術也

<解説>この術は定められた二種類の勾配の屋根が図のようにかかるときの宇立(束)の高さを知る術である。まず規を一尺に開き、水平方向の長さを決める。それから与えられた勾配に従い、両端の高さを定める。そして、二つの斜辺が交差する交点から底辺までの距離を測るとすべての束の高さがわかる。ただし、両端の束の高さがわかっているときは、底辺の長さに関係なく間の束の高さがわかる。この術は曲尺の寸法を用いずにコンパスでできる術であるとしている。